茨城県取手市で働くWebクリエイター馬場誠のサイト(2018/東京から茨城に移住しました)

万年筆はネットで買う物じゃないなぁ~と思った件

最近、あまりに安かったので、ネットで万年筆を衝動買いしました。
ペリカンのm405なのですが、届いてビックリ。

ひっかかり感があるわ、インクはすれるわで、書き味がすこぶる悪い。
あの名高いペリカンの14金のペンにも関わらず、3000円くらいの鉄ペンと比べても書き味が悪いくらいです。

修理・交換も考えましたが、ペリカンは初めてですし、詳しい人の意見も聞きたい。

そんな時に、日本橋の丸善で、PILOTのペンクリニックの開催があることを知ったので、調整で直ればいいなという期待を胸に行ってきました。

はじめてのペンクリニック

ペンクリニックの存在は知っていましたが、実は行くのは初めて。
丸善日本橋店に行くこと自体も初めてでしたが、実に気品のあるお店ですね(店員さんがみなかっこいい)。

PILOT以外の万年筆も大丈夫かなぁと思いながら尋ねると、OKとのこと。でも1時間待ちの人気イベントのようです。
丸善ですから上が本売り場なので、本好きの私には1時間はあっという間に過ぎて、見てもらうことができました。

この固体は、ペン先がかなり非左右対称で、それが原因で書き味が悪くなっているようです。
しかし、海外製品では品質にばらつきがあり一概に不良品とは言えないようで、メーカーが正規品の範囲内と言えば、それまでとのこと。

やはり、試し書きできる店舗で買った方が、外れを避けられる分、高くてもメリットがあるんですね。
反面ネット通販は、安い分どうしてもギャンブルになってしまう。
もちろんそんなことは分かってはいるんですが、1万円以上値段の差があると、悩ましい問題です(^^;)

研磨(?)もしていただけるようなのですが、やると交換できなくなるので、交換できるなら交換するのも手だとアドバイスをいただきました。
なので、とりあえず購入店に連絡してみることにしました。

話は変わって、ペンクリニックで担当していただいた阿部さんは、本っ当~~に親切な方でした。
PILOT社のペンクリニックの公式発言ではないのでここでは書けませんが、感動してしまうくらいの優しい言葉をかけていただき、次はPILOTの万年筆か!?と思ってしまう位でした。

親切は伝播する?

今日の所は万年筆は直りませんでしたが、阿部さんの親切な接客が素晴らしかったので、とてもいい気持ちで銀座に向かって歩いていると、「スミマセン」と片言の女性に話しかけられました。
Apple Storeまでの道を聞かれたのですが、分からなかったのでiPhoneで検索。

「(地図を見せながら)この道をこう行って~中略~4つめの交差点ですね。」
と言ったところで、日本語さえもたどたどしいのに、たぶんこれじゃあ分からないだろうなぁと思って、案内してあげることにしました。

本当はちょっと違ったのですが、「私もそっちの方に行くので」と気を遣わせないようにして。

話してみると、愛媛に住んでいて、macが壊れたから(そちらの方には直営店がないので)、修理に来たとのこと。
この辺りのことは全くわからないから、親切な人に教えてもらいながらここまでやってきたそうです(ある意味スゴイ)。

ちゃんと通じているのか分からない日本語で世間話をしながら10~15分程歩いて、Apple Storeに到着。その時のとびきりの笑顔のThank you!は、とてもすがすがしい気持ちになりました。

無益にも関わらず、人に親切にしてあげる。これはやはりとても気分のいいものです。
人は自分がいい気分になりたいがために人に親切にする……というのは根源をたどればそうなのかもしれませんが、たとえそうであっても私は親切をする価値は変わらないと思っています。

でも、ペンクリニックの阿部さんに親切にしていただかなかったら(いい気分でなかったら)、同じようにしてあげたかは私にも分かりません。
親切は伝播する、というような話はありますが、今日正に実感しました。

Apple Storeに案内してあげたアメリカ人の彼女からも、もしかしたら親切が繋がっていくのかな、なんて考えたら、なんだかちょっとうれしい気持ちになりました。

万年筆は!?

話がそれましたが、万年筆は購入店経由でペリカンの方に送られることになりました。良い書き味になって戻ってくればいいのですけれど。

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